先日、小学5年の子を持つ2代目社長さんが中学受験で悩んでいるという話を聞きました。
子供にどういう教育をするのか?親にとっては大きなテーマですよね。
・勉強のできる子に育てたい
・礼儀正しい子に育てたい
・スポーツができる子に育てたい
・音楽が得意な子に育てたい
・特に何にもしない
など、どれが正解ってないんですけど、親として正解を求めてしまいますよね。
僕は中学受験して、中高一貫校に行けたのですが、あまりよかったという風に思っていません。大人になって、よかったことも沢山あるとわかるのですが、いまでもモヤモヤがあるままです。
なので子供にはお受験、中学受験はさせませんでした。そのかわり、子供が目的を持ち、それに向かっていくことができる子になれるような教育をしました(したつもりです)。
僕の中学受験の体験は「親が決めたレールに乗せられたような感覚があり、そのレールに乗ってもあんまりいいことがなかった」というものでした。それよりかは、「自分で行きたい方向を見つけて、それに向かって親もサポートする」という感じの方がどちらにとっていいのかなぁと思ったからです。
それがどう転ぶのかはずっと後にならないとわかりませんし、人生のどこかでよかったと思える時がきたらいいのかなと思います。
「あなたの人生を本にするなら、何章ありますか?(この先のことも含めて)どの時期にどんなタイトルが付きますか?今はどの章を生きていますか?」
こんな質問をされたことがありました。
たしかに人生いろんな時期にタイトルをつけれますよね。そしてよかった時期もあれば、悪かった時もある。これから先も良い時も悪い時は来るでしょう。
子供への教育方針がどんな風に転ぶのかなんて、どこの章で判断したらいいんでしょうかね。僕がモヤモヤしている中学受験の体験も、よかったと本気で思える章がこの先あるのかもしれません。
上の2人の高校生は
広島のまあまあ上位の公立高校に行けました。
高校入試に必死だった中3の時は高校が目標だったけど、これは実は仮の目標。本当の目標がどこにあるんでしょうか?今は上のお姉ちゃんが大学受験です。どこの大学いくのかという、これまた仮の目標が目の前にある状態で、よくどこを受験するのかと言う話をするのですが、僕が目指せばいいという大学、彼女が目指したい大学、口論になるわけですよ。しかし、彼女の本当の目標を見据えて話をするようにしています。が、現実的にお金がかからないところにとか、なるべく実家からとか、こちらの要望もしっかりと言わせてもらってます。
そして、子育てにこれまでもお金がかかるなぁと思ってましたが、実はこれからが1番お金がかかるんだという実感も湧いています。。
よく子供の教育は親の想いの押し付けだ、みたいなことを言うじゃないですか。なんかそれが悪いみたいな。でも当然そうなりますよね。親だって悪気があって、押し付けているわけではなく、どちらかと言えば良かれと思ってそうしているんですから。冒頭の2代目社長のように跡取りになって欲しいと言う、家の事情もあるかもしれません。もちろん、親の価値観を広げるような学びをすればいいのかもしれませんが、そのことに気づかない人もいれば、忙しくてそんな暇ない人もいます。一方の子供だって、親がいないと生きていけない中(言い方悪いかもしれませんが)、必死で親の方針に沿ったことをしようとします。たとえ親の言うことを聞かない子でも、親は生き方の基準のはずです。親のようになりたいのか、親のようになりたくないかという違いはあるかもしれませんが。
親として子供に伝えたいことをちゃんと向き合い、それを教育として伝えたなら、それは親子の最高の形なのかもしれません。
大人になっても、子供のために自分の価値観を広げようとするのもいいし、今のままでも大丈夫かもしれません。いずれにせよ、結果はどこで判断するのか難しい場合もあります。
私の価値観を押し付けてるんだなぁと思えるなら、押し付けたっていいと思いますよ。
いずれにせよ、どんなものにせよ、子供は生きる力をつけていきますから。